2011年04月22日
【傑作!】手摘み白鷺緑茶・紅茶
前回のブログでチョコッと紹介しましたが、『白鷺』(台茶17号)
という品種で作った珍しいお茶。
そもそも、台茶●号と呼ばれるお茶は、台湾で生まれた新品種なのだ。
たとえば『金萱茶』もそうで、またの名を台茶12号と呼ばれています。
お茶という植物は面白い特徴を備えていて、別の茶から受粉して生まれた
種からは全く性質の違うお茶が生まれてくる。
この性質を利用して台湾の『茶業界改良場』という機関が新品種を
研究開発しているわけですね。
ところで、今回の『白鷺』(台茶17号)は台湾茶の歴史の中で
名品種中の名品種『白毛猴』の血統に属します。
なにしろ19世紀初頭まで『白毛猴』から作られた『東方美人』
1箱と豪邸が交換できた言われるほどで、審美性を重要視する
高級茶として最も高値で取引されていました。
そう、この『白毛猴』から作られたお茶は、白い幼芽の部分が長く
極めて美しいのが最大の特徴。味は驚くほどにドライ!
まさに全盛期のデヴィッド・ボウイ(分からない方ゴメンナサイ)
を髣髴とさせるお茶(東方美人)に仕上がわけです。
『白鷺』(台茶17号)もその特徴を大いに受け継いでいて、元来
その美しい幼芽を利用して『白茶』や『東方美人』という高級茶葉
として製茶されています。
【白鷺(台茶17号)の茶樹】
今回ご紹介するのは、そんな白鷺から手摘みされて作られた緑茶と
紅茶です。
手摘みで丁寧に摘まれた茶葉は、たたずまいが均等で美しく、
やはり独特の高級感が漂います。
『白鷺』の特徴でもある白い幼芽の部分も確認できますね♪
紅茶は上品に香る花蜜の香りと青リンゴの香り。
飲み口の「ふわり」と宙に浮くような柔らかさと、その後に続く烏龍種
にはない奥深い旨味、青い果実のような心地よい酸味と僅かな収斂味、
余韻の続くボディー感は紅茶愛好家の方々にもお勧めしたい逸品です!
昨年の冬に『紅玉(台茶18号)紅茶』をご紹介いたしましたが、それ
とはまた違う個性、柔らかさで明らかにお茶としてキャラクターが
立っているのです。
うってかわって緑茶はと言いますと、紅茶とは180℃方向性が違う
(実際そうなのですが)茶園を包む朝露のように澄み切った水色と香味。
まるで春のエッセンスを閉じ込めたような透明な香りと味わい。
茶園をわたるそよ風を口にしているようです。
(すこし冷やしても最高でしょう!)
『白茶』や『東方美人』よりも品種のポテンシャルを存分に
開花させた作品!すごいな許時隠氏=★
これは近年まれに見る傑作です!
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Posted by 『宗』 at 17:45│Comments(0)
│台湾茶