2010年11月10日
魔除の香草(民間信仰)
日本では、お通夜やお葬式に出席した帰りに『塩』でお清めする風習がありますが、
僕の住む苗栗では、干草をお茶のように湯で淹れたものでお清めを行います。
その使い方は、私達が『塩』を使うやり方と全く同じで、不幸があった場所への
出席やお墓参りなど、所謂『穢れ』た場所からの帰り、家の玄関をくぐる前に
肩や背中、頭などに「パッパッ」と降りかけてお清めを行います。
また、人だけではなく穢れた場所に乗り入れた車も清めるあたりは日本人的
にも理解できる、似たような心情なのでしょうね。
ところで、この香草、赤ちゃんの夜鳴きにも効果覿面!
苗栗では、夜中に赤ちゃんが激しく泣くと、「上身」(サンセン)
=「なにかが降りて来た」・「のりうつった」=というようなニュアンス。
と呼び、温かな聖水で身体を拭いてあげます。
すると、不思議なくらいにピタリ!
と泣き止むから不思議
この聖水は、ミントのような香りなので鎮静効果があるのかなぁ。
僕もこの聖水で身体を清めた事がありますが、「スーッ」として確かに気持ち良い。
ちなみに、お湯に浸して使い終わった香草は水溝に流して処理しなければなりません。
日本にいる時に神事などで使った花は河川や海に返していましたが、この辺りも
『水に流す』という感覚なのしょうか。
日本の古い風習と通じるものがありますね。。○
【台湾茶の台湾福茶】
Posted by 『宗』 at 10:01│Comments(0)
│台湾の風俗