2010年11月25日

『日月潭紅玉紅茶』(製茶その1)

『日月潭紅玉紅茶』の産地、日月潭魚池郷へ行ってきました。

今回初めて茶業改良場の原種畑以外で紅玉(台茶18号)の茶園茶樹を見たのですが、

意外にも茶樹自体は植えられて20年ほど経っているとのこと!

新品種とは言われていますが、結構時間が経ってから注目されるようになった品種のようです。


【紅玉(台茶18号)の茶園】 
『日月潭紅玉紅茶』(製茶その1)



この美しい茶園は、日本時代に『日東紅茶』の茶園だったものを『台湾農林』という企業が受け

継いだもので、かなり広い茶園です。それにしても茶摘前の鮮やかな緑が眩しいですね!

当時の『紅茶』は、外貨獲得のための重要な商品だったので桃園縣・台北縣を含め重要な

産地には茶業改良場の分所があります。

この近くにある新井耕吉郎先生の記念碑がある魚沼分所もその一つです。

【紅玉(台茶18号)の茶葉】
『日月潭紅玉紅茶』(製茶その1)



茶葉の縁の部分が波打っているのが非常に特徴的な形状。

紅玉のほかにも似たような形状を持つ有名品種があるのをご存知ですか?

そう、あの鉄観音の茶葉にもこのような波状の特徴が現れます。

茶葉の触感は、意外にも指に吸い付くように柔らかく滑らか。

【茶摘のようす】
『日月潭紅玉紅茶』(製茶その1)



険しい山の斜面に植えられた紅玉の茶葉を一心二葉で摘んでいきます。

一人あたり1日に30kgくらい摘めるとのこと。

『日月潭紅玉紅茶』(製茶その1)



紅玉の新葉の部分はとても水分が多いので、茶摘のときにはまるでアスパラガスを

折るようなプチン!プチン!という弾けた感触がします。

これだけ水分を多く含んだ茶葉は発酵に技術を要するはず!

そう思えるほど紅玉の新葉、茎の部分は太くてみずみずしい。

【樹齢およそ20年の茶樹の幹】
『日月潭紅玉紅茶』(製茶その1)



紅玉はおそらくまだ1代目の茶樹ばかりなので、平均的な寿命は分かりませんが

このまま剪定をせずに、大陸のシーサパンナのように野生化させてみたいなんて

考えてしまいます。

古樹からできる葡萄酒(V・V)のように、深く根を張った紅玉からはどのような味わ

いの紅茶ができるのでしょうか?(生きてるうちに飲めるかな~)

【茶園の土壌】
『日月潭紅玉紅茶』(製茶その1)



ふかふかの堆肥。管理の良さと土壌の力強さを感じることができます。

西南に面した茶園は日照時間も長く、紅茶の茶園として非常に良好な環境です。

野草が豊かに生い茂る有機農法といい、なんとも嬉しくなるような茶園ですね!





この茶園で作られる『日月潭紅玉紅茶』はこちらで注文受付中!
『日月潭紅玉紅茶』(製茶その1)


『日月潭紅玉紅茶』(製茶その1)

【台湾茶の台湾福茶】






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Posted by 『宗』 at 20:30│Comments(0)台湾茶
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